シンガポールのウェットマーケットで新鮮なお肉を買おう!牛、豚、鶏の部位と買い方を徹底解説!

シンガポールにお住まいのみなさん、お肉はどこで買っていますか?日系スーパー、ローカルスーパー、ネットスーパー、精肉店、ウェットマーケットなど、シンガポールではさまざまな場所でお肉を買うことができます。

今回は、少しハードルが高いといわれるウェットマーケットでお肉を買う方法をご紹介します!一見難しそうなウェットマーケットでのお肉の購入ですが、コツさえ分かれば安くて新鮮なお肉が簡単にゲットできちゃいます。普段ウェットマーケットでお肉を買わない方や買い方が分からない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。



シンガポールの肉事情

シンガポールで買えるお肉は、そのほとんどが外国から輸入されたものです。

牛肉はオーストラリア産やニュージーランド産が多く、豚肉はインドネシア産、マレーシア産、ブラジル産が多い印象です。鶏肉は少し前まではほとんどがマレーシア産だったのですが、一時期マレーシアが鶏肉に輸出制限をかけた影響で、現在はマレーシア産、タイ産、ブラジル産、ポーランド産などたくさんの国から輸入されたものが見られるようになりました。

シンガポールでは牛、豚、鶏のほかにも、ヤギ、羊、アヒル、カエルなど、日本ではあまり見かけない珍しいお肉も売られています。多民族国家のため、宗教や食文化もさまざま。ウェットマーケットで豚や鶏とともにアヒルやカエルのお肉がずらりと並ぶ様子は、シンガポールならではの光景です。


スーパー、精肉店、ウェットマーケットの違い


スーパー、精肉店で肉を買うメリット・デメリット

シンガポールでお肉を買うことができる場所は、ネットスーパーを含むスーパーマーケット、精肉店、ウェットマーケットです。

スーパーのお肉は、基本的にはパッキング済みで価格も表示されています。

また、お肉の部位やどこの国から輸入されたものか英語で表示されている場合が多く、店員さんとコミュニケーションをとる必要もないため、英語が苦手な方でも簡単に購入できるメリットがあります。

ただし、鮮度はお店によってさまざま。まれに傷んでいたり、ドリップとよばれる赤い汁が出ている場合もあるため、消費期限や見た目をしっかりチェックしてから買いましょう。

精肉店はパッキングされたものもありますが、基本的には何の肉をどのくらい必要か店員さんに英語で伝える必要があります。

部位が英語で表示されているので購入しやすいでしょう。また、購入できる部位の種類が多く、好みの厚さにスライスしてもらえるのも大きな魅力。

価格はお店によってさまざまですが、精肉店ならではの質の良いお肉を買うことができます。保冷剤を付けてくれるお店も多いようです。



ウェットマーケットで肉を買うメリット・デメリット

ウェットマーケットでお肉を買うメリットは、なんといっても価格と鮮度。お値段はスーパーよりも安くとても新鮮です。

筆者は一度ウェットマーケットでお肉を買ってから、その美味しさの虜になった者の一人。特に鮮度が落ちやすく臭みを感じやすい鶏肉は、ウェットマーケット以外では買わなくなったほどです。

新鮮なお肉は数に限りがありますので、できるだけ午前中の早い時間に買いに行きましょう。好きな分量で買えるのもメリットです。例えば、ひき肉を50gだけと少量でも大丈夫。反対に鶏丸ごと一羽買いなどの大量購入もできちゃいます。

鮮度の良いお肉が買えるウェットマーケットですが、少々ハードルが高いのも事実です。その理由として、ウェットマーケットのお肉屋さんには価格や部位の表示がないところがほとんどで、店員さんとのコミュニケーションが必須となります。

また、お客さんとのやりとりを聞いていると中国語で会話している場合も多く、店員さんによっては英語で伝えても分からないという顔をされることも。そのため、これが欲しいと指を差したり、難しい言葉は使わず簡潔にオーダーするのがポイントです。オーダーの仕方は後述しますので、ぜひ参考にしてください。

また、買ったお肉はビニール袋に入れてもらえますが、スーパーや精肉店のようにきちんとしたパッキングはされません。保冷剤ももらえませんので、保冷バッグを必ず持参するようにしましょう。

ウェットマーケットでの支払いは現金のみでクレジットカードは使えませんので、現金を多めに持って行くこともお忘れなく。なお、ほとんどのウェットマーケットは月曜休みなのでご注意ください。


肉の種類と部位、英語で何という?

これを知っておくととても便利!牛、豚、鶏のよく使う部位は英語でこういいます。ただし、ウェットマーケットでは英語で部位の名称を伝えても通じないことがあります。できるだけ部位の見た目の特徴を覚えておき、欲しい部位をこれ!と指を差して伝えるのも一つのやり方です。臨機応変に対応しましょう。

牛肉

牛肉(Beef)の部位
牛タン Tongue(タン)
ロース Loin(ロイン)
肩バラ肉 Brisket(ブリスケット)
もも肉 Round(ラウンド)
カルビ Short Rib(ショートリブ)
ヒレ肉 Tenderloin(テンダーロイン)
ハラミ Skirt(スカート)
ひき肉 Minced beef(ミンストビーフ) 
骨付きリブアイ Bone-in Rib Eye(ボーンインリブアイ)

※日本でよく使われる「ロース」は和製英語です。筆者はロースが英語だと勘違いしていて店員さんにポカーンという顔をされ恥ずかしい思いをしたことがあります。シンガポールでは「ロース」は通じませんのでご注意ください。


豚肉

豚肉(Pork)の部位
バラ肉 Belly(ベリー)
ロース Loin(ロイン)
肩ロース shoulder(ショルダー)
スペアリブ Spare rib(スペアリブ)
ヒレ肉 Fillet(フィレ)
もも肉 Ham(ハム)
ひき肉 Minced pork(ミンストポーク)



鶏肉

鶏肉(Chicken)の部位
もも肉 Leg(レッグ)
むね肉 Breast(ブレスト)
手羽先 Wing(ウィング)
ささみ Tender / Fillet(テンダー/ フィレ)
ひき肉 Minced chicken(ミンストチキン)
丸ごと一羽 Whole chicken(ホールチキン)

「Wing」というと手羽元と手羽先がつながったものが出てくることがあります。その場合は、手羽元と手羽先をカットして分けてもらうと調理するときに便利です。


簡単!肉の買い方と英語でのオーダーの仕方

それでは、実際にウェットマーケットでお肉を買ってみましょう!今回はノベナにあるWhampoa Market(ワンポア マーケット)で鶏肉を買った様子をご紹介します。

まずはお目当てのお肉屋さんへ行き、ショーケースの中を見てみましょう。ショーケースの中に欲しいお肉がなくても奥の冷蔵庫に入っている場合があります。勇気を出して聞いてみましょう。

1.値段を聞く

ウェットマーケットのお肉屋さんは基本的に値札がありません。“How much is the chicken leg?”(鶏もも肉はいくらですか?)というように、まずは値段を聞きましょう。

牛肉、豚肉は量り売りが多く、鶏肉は部位によって一ついくらという価格設定が一般的です。

2.欲しい数や分量を伝える

“Please give me four chicken legs.”(鶏もも肉を4本ください)というように、欲しい数や量を伝えます。50gなどの少量でも大丈夫です。

この英語を知っておくと便利!
・今日のおすすめは何ですか? What do you recommend today?
・どれくらい日持ちしますか? How long does it last?
・これはどこ産ですか? Where is this from?
・マレーシア産のお肉はありますか? Do you have any meat from Malaysia?


3.切ったり骨を取り除いてもらう

塊で買うこともできますし、切ってほしい場合は店員さんに伝えます。

カットは「Cut」、スライス(薄切り)は「slice」です。“Can you cut?” “Can you slice?” と聞いてみましょう。その際どれくらいの大きさ、薄さにするかも聞かれますので、何cm、何mmと具体的な数字を伝えると間違いありません。指でこれくらいと大きさや薄さを示してもよいでしょう。

ウェットマーケットのお肉屋さんにはスライスする機械がないため、店員さんが包丁でスライスできる薄さが限度。しゃぶしゃぶのような薄いお肉は買えませんのでご注意ください。

また、皮を取り除いてほしいときは “No skin.”、骨を取り除いてほしい場合は “No bone.”と言えば十分通じます。難しい単語は通じない場合もあるので、できるだけ簡潔に伝えましょう。

この英語を知っておくと便利!
・スライス(薄切り) Slice
・厚い thick
・薄い thin
・皮 Skin
・骨 Bone

 

4.支払いをする

商品を受け取ったら、あとは現金で支払いをすれば完了です!

無事に鶏もも肉をゲットできました。今回はマレーシア産の骨つき鶏もも肉を1本S$3.5で買いました。そのままオーブンで焼いてローストチキンにしていただきます。新鮮でピチピチの鶏肉の美味しさは格別。こんなに美味しい鶏肉が気軽に買えるなんて、ウェットマーケット様様です!


安くて新鮮なお肉は少しの勇気でゲットできる!

いかがでしたか?ウェットマーケットのお肉は安くてとても新鮮!一度勇気を出して買ってみると、こんなにも簡単で手軽に買えることがお分かりいただけると思います。初めての方は、日本人が多く訪れるチョンバルマーケットのお肉屋さんから試してみてもいいかもしれません。少し日本語を話せる店員さんもいますので、安心してお買い物できますよ。

用途に応じてスーパー、精肉店、ウェットマーケットを上手に使い分け、シンガポールでの食生活をもっと豊かにしましょう!


●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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