【フォニックス】こどもが英語の本を読むときにできる効果的な3つのサポート法〜Vol.8〜
今までフォニックスに焦点をあててお伝えしてきましたが、今回は英語の本を読むサポートについてお伝えします。
子どもが幼稚園に入ると学校から薄い本を持って帰り、おうちで読む宿題が少しづつ始まります。おうちでのサポートは、子どもが本を読むのを習慣化したり、単語を読む練習にとっても重要。今回は3つのサポート法をご紹介いたします。
1.勘で読むのではなく、音をつなげて読んでみて
勘で読まないよう、サポートを
本を読み進めると、読めない単語ってでてきますよね。読めない単語がでてきたとき、推測するのではなく、「この音は何かな〜」とフォニックスの知識を元に、音を分解して、考えるように問いかけてください。
絵本などは、子どもは絵から推測して単語を読むことも多いかと思います。その場合は、絵を隠して単語が読めるか試してみて。
そこで読めない音があったら、ヒントをあげて(例:/u/だとumbrellaの真似をして、この最初の音だよ〜などと伝える)、音をききわけれるようサポートをしてください。
2.デコーダブルブックスから読んでみて
学校から持って帰る本は、もしかしたら「レベル別ブックス(levelled books)」かもしれません。このレベル別ブックスは、センテンスの長さや頻出単語によって、レベルが分けられていることが多いです。レベル別ブックスの例としては、「I can Read」や「Frogs and Toad」「Oxford Reading Tree」などのシリーズがあります。
これらの本の場合、学んでいない音が入っていることもあり、子どもがブレンディングするのに苦労するケースもあります。その場合は、「デコーダブルブックス(decordable books)」からはじめてください。デコーダブルブックスは、単語を一つひとつデコード(解読する)しながら読む本のことをいいます。内容の理解というよりは、音を読むことに焦点が置かれています。
できれば、学んだ音のみが入っているデコーダブルブックスを選んで、フォニックスの音を理解しているか確認しながら進めてください。
デコーダブルブックスの一例
このデコーダブルブックスは、各教材から副教材として作られていることも多く、シンガポールの幼稚園でよくみる「Jolly Phonics」「Letterland」「Read Write Inc.」の教材からもデコーダブルブックスがあります。書店でも、「Decordable Books」と表紙に書いている本は複数あり、「My first BOB books」はその一例です。
3.ちょうど良いタイミングで、無理なく楽しく!
本を読む時間は楽しいものに
もしお子さんが、「読みたくない!」と主張するときは、無理して読まないでください。そのときは、表紙をみて「どんな本かな〜」という話をするだけでもOK! そこから話を膨らませて、「そういう経験したことある?」「やってみたい?(食べてみたい)?」など会話をしてください。
また、習慣づけるために「晩御飯の前は本を読む時間」などと決めるのも重要です。毎日忙しい日課で大変だとは思いますが、5分入れるだけで、英語の本を読めるという子どもの自信にも繋がります。
本を読むことの目的の一つは、英単語に慣れること。なので、お菓子のパッケージでもいいし、ポケモンのキャラクターでもいいし、お店の名前でもいいし、本を読むことを嫌がり出したら、まずは英単語に慣れるためにちょっとしたことから、お互い楽しみながらはじめてくださいね。
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