【大人の社会科見学】
シンガポールで楽しむイベントその314
-シンガポールのローカル言葉!Singlish(シングリッシュ)講座-

シンガポールで生活している人なら、一度は耳にしたことがあるであろう独特な英語—Singlish(シングリッシュ)。これはシンガポール独自の英語であり、英語をベースにしながらも中国語(特に福建語や広東語)、マレー語、タミル語などの影響を受け、独特な文法や表現を持っています。Singlishは、シンガポールの多文化的背景を反映した「生きた言葉」として、日常生活で広く使われています。
今回の記事では、シンガポールのローカル言葉であるSinglishの特徴や代表的なフレーズを紹介し、その魅力に迫ります。

1.Singlishの特徴 |
Singlishは、文法的に標準英語とは異なり、シンプルで効率的な表現が特徴です。例えば、
▪省略される主語や助動詞
標準英語:Are you going to eat?
Singlish:You eat already?(食べた?)
▪語尾に「lah」「lor」「leh」などのパーティクルを付ける
Can lah:できるよ!
Can leh:できるんじゃん
Can lor:できると思うよ
▪多言語の影響を受けた語彙
Makan(食べる、マレー語由来)
Paiseh(恥ずかしい、福建語由来)
Shiok(最高!気持ちいい!、マレー語由来)
2.日常会話でよく使われるSinglishフレーズ |
シンガポールの街中や食堂(ホーカーセンター)などで使われるSinglishの代表的なフレーズをいくつか紹介します。
「How ah?」(どうする?どう思う?)
例)Tomorrow go shopping, how ah?(明日ショッピング行くの、どう?)
「Can or not?」(できる?できない?)
例)This one can or not?(これできる?)
「Where got?」(そんなことないでしょ)
例)You so rich lah!(君、すごくお金持ちだね!)
Where got?(そんなことないよ!)
「Alamak!」(あちゃー!)
驚いた時や困った時に使われる。
例)Alamak! I forgot my wallet!(あちゃー!財布忘れた!)
「Die die must try!」(絶対に試すべき!)
例)This chicken rice die die must try!(このチキンライスは絶対食べるべき!)
3.Singlishは英語として認められるのか? |
![]() | Singlishはシンガポールの文化の一部として親しまれていますが、公式の場では推奨されていません。シンガポール政府は国際的な競争力を考慮し、標準英語の使用を奨励しています。 しかし、多くのシンガポール人は日常会話でSinglishを使い、親しみやすさやコミュニティの一体感を生み出す言葉として大切にしています。 |
4.まとめ |
Singlishは、シンガポールの多文化が融合して生まれた独特な言葉です。シンガポールで生活していると、日常のさまざまな場面でSinglishに触れる機会が多いと思います。少しでもSinglishの表現を覚えて使ってみると、ローカルの人々との距離が縮まり、より深いコミュニケーションが取れるかもしれません。日々の買い物や仕事の場面でぜひ活用してみてください!
Can lah!(もちろんできるよ!)
◆大人の社会科見学 筆者
森山 正明 大人の社会科見学シンガポール版は、シンガポールで生活している方々へ、シンガポールの奥深さを知ってもらいたい思いで活動を始めました。「3か月も住んでいればシンガポールは飽きてしまう」と巷では言われますが、なかなかどうして、この地ならではの楽しみは、尽きることはありません。 2013年11月からこのサークル活動を始めて約11年。行ったイベントは、200回を超え、その中から読者の方にもシンガポールの文化や習俗について年中行事を軸に紹介をして参ります。 ●大人の社会科見学の電子書籍版完成! 詳細はこちらから |
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!