「マスク無し・屋内」での活動の制限強化。店での食事やエステ禁止 医療機関受診や結婚式など一部容認も
新型コロナウイルスの感染再拡大にともなう規制の強化で、通常であればマスクを外して行う屋内での活動は、6月13日まで禁止となります。最近のクラスター(集団感染)は、感染力が高い変異ウイルスによって発生しており、人々がマスクをしていない屋内で感染がする可能性が高いことが示されているためです。
禁止となるのはレストランやホーカーセンターでの食事、屋内での激しい運動、フェイシャルエステ、サウナ、歌唱、管楽器の演奏まで多岐にわたります。ただし、医療機関や歯科の受診は引き続き許されます。
シンガポールのローレンス・ウォン教育相は5月14日、記者会見を行い、新たな規制の詳細を発表。多くの人が一度に集まる幅広い活動が規制強化の影響を受けます。
外食自体が禁止となるため、食事を伴う結婚披露宴も許されません。ただ、結婚式そのものは開催が可能です。開催する場合は、参加者は50人まで人数制限されます。入場前の新型コロナウイルス検査をするならば、100人までの参加が可能となります。
宗教活動、ライブパフォーマンス、ビジネスの会議、イベントなども上限は50人(入場前の新型コロナウイルス検査をすれば100人)となります。開催する場合は、常にマスク着用が求められます。マスクを着用しなければならないのは、スピーチなどで話す人やパフォーマンスを行う人も例外ではありません。また、このような場でも、歌唱や管楽器の演奏は許されません。
同様のルールは映画館へも適用され、入場可能な人数制限が課されます。映画館ではグループのサイズが2人までとなります。飲食物の提供は禁止となります。
葬儀の場合は20人までの参加が認められます。
ウォン教育相は「安全な距離を取り、適切な感染対策をすれば継続できる活動がある。感染対策を真剣に行い、社会での人との関わりを縮小してほしい。感染は友人の家を訪問中にマスクを外すなど、警戒がゆるんだときに起こっている」と話しています。
シンガポール通商産業省から許可を得たレジャー施設の収容上限はこれまで50%でしたが、制限をさらに強化し、25%までとする必要があります。収容上限は、美術館や公立図書館にも適用されます。
ハリマ・ヤコブ大統領は5月14日にFacebookに投稿し「規制の強化は看護スタッフやスーパーマーケットの店員など、シンガポールの第一線で働いている人々を守るために必要なものだ。私たちはこれまでやってきたように、困難な状況に対処していくだろう」と述べ、規制への協力を呼び掛け、労働者に対して感謝の意を示しました。
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SingaLife編集部
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