シンガポールから行くインドネシア!観光スポットやグルメ、インスタ映えスポットまで 一挙紹介!

世界第4位の人口が暮らし、世界で最も多く島を持つインドネシアは多くの異国が集まってできた、歴史の長い国です。複数の文化・言語が集まったバリエーション豊かな国と言えます。そんなインドネシアには観光で楽しめる美しい自然・興味深い歴史・おいしいグルメがあります。




インドネシアの基本情報

「東インドの島々」という意味を持つインドネシアは、9,000以上の島に人が住み、300以上の民族がいる多民族国家です。また、多民族国家の中でも、インドネシアはそれぞれの島別の文化を持つ民族が住んでいることから、同じ国でも外国のような異文化を味わうことができます。

インドネシアは非常に多くの島が集まっていて、人口は約2億7000万人(2020年時点)と世界第4位の人口数を誇っています。シンガポールが人口569万人ということからも、インドネシアの人口の多さがわかります。民族構成は大半がマレー人(ジャワ人やスンダ人など)で、他に中国系やパプア系住民もいます。

100万年もの歴史があり、1年に正月が4回あるといったユニークな伝統もあるインドネシアはシンガポールとはまた違った魅力があります。インドネシアには世界的にトップクラスの人気を誇る観光地のバリ島もあるので、ぜひともチェックしましょう。

インドネシアは一年を通して気温が安定し、ジャカルタでは気温の変化が25度から35度の間に収まります。ほぼ熱帯気候で一年を通して乾季と雨季があります。乾季が5月から10月まで続き、雨季が11月から4月まで続きます。乾季は過ごしやすい気候ですが、雨季は高湿度で午後からスコールのような大雨が降ります。観光の際には天気を細かくチェックしましょう。


インドネシアの注意点

インドネシアの公用語はインドネシア語です。しかし、インドネシアは多くの島があり、それぞれで違った言語を話しています。多くの言語が話されている多言語国家であるインドネシアは、英語が公用語にあるシンガポールと大きく違うのがわかります。そんな大量の言語を持つインドネシアでの共通語がインドネシア語となります。

また、インドネシアの屋台は衛生面に不安があります。そのため、観光などでインドネシアに短期滞在するという方は「衛生面で安全なシンガポールとは違う」というのを意識するようにしましょう。屋台の利用に気をつけ、生水ではなく飲料水を利用するなどの工夫が必要です。屋台の生野菜や半生の野菜は避けるというのも有効です。


シンガポールからインドネシアへのアクセス

フェリーでの行き方

とにかく短時間でシンガポールからインドネシアに行けるのが「フェリー」です。ハーバーフロントにてフェリーに乗り、20分でバタム島のウォーターフロントに着きます。たったそれだけでシンガポールからインドネシアに行けるので、近場のインドネシアで観光したい方はフェリーがおすすめです。料金は片道約S$40で往復約S$80です。

また、フェリーにてシンガポールからインドネシアへ行く場合、チケットの予約は「Batam Fast」や「Horizon Fast Ferry」などで可能です。

飛行機での行き方

飛行機でシンガポールからインドネシアへ行く場合、目的地がどこかで料金が大きく変わります。2022年10月24日時点にて、シンガポールからデンパサールまでならフライト料金がS$131~(2023/2/17発)で到着まで約2時間40分かかります。

また、同じくシンガポールからジャカルタまでなら片道S$112~(2023/2/17発)で到着まで約1時間50分です。首都のジャカルタまで約2時間で行くことができる上に、値段もお手頃になることから、飛行機でインドネシアに向かう場合は、ジャカルタを目的地にするのがおすすめです。

インドネシアは広いので、観光前にしっかりと予定を立てましょう。


大自然を楽しむなら

まずはインドネシアの豊かな大自然を紹介します。

バリ島

シンガポールから飛行機で2時間半ほどでアクセスできるのがバリ島です。インドネシア観光といえばバリ島を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

南国の色がとても強いバリ島は、島の人々が暖かい上に気さくです。サーフィン・ハイキングに適した島で、外国籍の方を多く見かけることから「異国で一人ぼっち」という気分になりにくくもなります。とても美しい島なので、インスタ映えのする記念撮影がおすすめです。

さらに詳しいことを知りたい方は以下の関連記事をチェックしましょう。




バリ島:バトゥカル山保護区スバック景観

バリ島にあるバトゥカル山保護区スバック景観はジャティルイ村の棚田がとてもおすすめです。辺り一面に広がる棚田はとても広く、その景色に圧倒されます。あのオバマ元大統領一家も称賛したことでも知られています。

さらに、手つかずの自然が残っていることから、景色を楽しむだけでなく、バリ島現地の人の実態に触れるのにも適しています。2012年にユネスコの世界遺産に登録されているので、思い出づくりにもおすすめです。


トバ湖

スマトラに行くとあるとても大きな湖が、トバ湖です。面積1,145平方km以上、水深は450mのとても巨大な湖です。湖の中央に浮かぶシンガポールほどの大きさの島が、サモシール島です。東南アジア最大の大きさである湖は、美しい澄んだ湖の周りに緑豊かな山々があります。

サモシール島の東部に行くと海抜780mの急な上り坂があり、頂上からは美しいトバ湖を一望することができます。ここから思い出の写真、インスタ映えの写真をとるのがおすすめ。


ラジャ アンパット諸島

コンクリートジャングルや人混みとは無縁の美しい自然を見ることができるのが、パプア本島西にあるラジャ アンパット諸島です。大小1,500を超える群島から成り立つラジャ アンパットは、世界中のダイバーが集まる人気ダイビングスポットです。

540種のサンゴとそこに住む1,000種以上の魚、そして700種以上の軟体生物のいるラジャ アンパット諸島に行けば、世界でもめったにないバラエティ豊かなダイビングを楽しめます。


歴史を感じたいなら

100万年以上の歴史があるインドネシアには、世界的に有名な寺院があります。仏教・ヒンドゥー教の文化も含めたインドネシアの歴史を楽しみたい方へのおすすめスポットを紹介します。

ベサキ寺院

紀元前1007年には存在が確認され、長い歴史を持っているのが「バリの母なる寺院」であるベサキ寺院です。バリ島の西に立つベサキ寺院は、アグン山の西の道に広がっています。

非常に広い寺院であり、山と混ざり合っているようにも見えることから、山と寺院の両方を楽しむことができます。こういった点から、インスタ映えする写真も撮影できます。

古代から聖なる場所とされ、バリのヒンドゥー信仰の中心であり、総本山でもあります。バリのヒンドゥー教では「月と太陽が世界を守り、龍が地球を支えている」と言われ、その龍が住まうのがベサキ寺院とされています。


ボロブドゥール寺院遺跡群

世界最大の仏教建造物であり、世界遺産でもあるのがボロブドゥール寺院遺跡群です。遠くまで見下ろせる丘の頂上に立ち、周囲を深い緑に囲まれているのが、神秘的な遺跡のたたずまいとマッチしています。

2,672枚のレリーフと504尊の仏像で修飾され、モルタルやセメントなどを一切使うことなく接着剤のみで作り上げられた驚きの遺跡です。ピラミッド状の建築物は仏教の曼荼羅(まんだら)を表現しているとされ、まさにインドネシアの聖域と言えるでしょう。


プランバナン寺院

ボロブドゥール寺院遺跡群の近くにあるプランバナン寺院は、インドネシア最大級の面積を持っていて、ボロブドゥール寺院と同じく、ジャワ建築最高傑作の一つとされています。

仏教がボロブドゥール寺院、ヒンドゥー教がプランバナン寺院であり、両者の距離が近いことから、仏教・ヒンドゥー教の2つが共存している証ともされています。

プランバナン寺院の中で最も大きい寺院がロロ ジョングラン寺院です。シバ神を祀る神殿は高さ47mにもなり、壁面には古代インド叙事詩ラーマーヤナのレリーフがあります。とても見応えのある神殿なので、ぜひともチェックしましょう。


インドネシア国立博物館

出典:Tetangga Exhibition

ジャカルタの中心部にあるインドネシア国立博物館は、何百とあるインドネシアの民族の文化コレクションを鑑賞できるという、非常に見応えのある博物館です。1862年に建築されたインドネシア国立博物館は、ネオクラシック様式の建築物としても高く評価されています。

インドネシアの民族が伝える文化だけでなく、オランダ植民地の歴史や、インドネシアに初めて住んだ人々の歴史についても膨大な資料によって紹介されています。インドネシアの歴史を深く知りたい人におすすめです。

Museum Nasional Indonesia(インドネシア国立博物館)
住所:Jl. Medan Murdeka Barat No.12, Central Jakarta City, Special Capital Region of Jakarta, Indonesia
電話:+62 21 3868172
営業時間:8:00-16:00
休館日:無
WEBサイト



インドネシアの伝統を楽しみたいなら

インドネシアにはシンガポールにはないさまざまな伝統もあります。

バティック作り

インドネシアの伝統工芸品が、バティック作りです。バティックとは、染めたくないところに蝋を塗り、それから染色をするという防染技法で生み出されているもので、インドネシアの伝統衣装にも用いられています。バティックはシンガポールの知人・友人のお土産にもおすすめです。

南ジャカルタのパルバトゥ バティック村では、バティック作りを学ぶためのスタジオも用意されています。できあがった作品は、家族や友達に見せるのも良し、インスタにアップして思い出にするのも良しです。観光のおみやげにもおすすめです。

以下の記事にバティック作りの体験記が載っています。




チャナン作り

バリ島のお供物に使われるのがチャナンで、細長いココナッツの葉を竹串で止めて四角い箱状のものを作り、そこにカラフルなお花を詰めるというものです。

バリ島の人が毎日お供えするのに使い、人によっては1日2回もお供えすることもあるのがチャナンです。バリならチャナン作りを体験できるので、興味のある人はチャレンジしてみましょう。

以下の記事にもチャナンについて記載されています。




ファホンボ

南ニアスのバウォマタルオ村にて鑑賞できるファホンボは、ニアス島の伝統スポーツです。跳び箱のように積み上げた石の建築物を跳び越えるというスポーツで、元は岩場や山岳の多いニアスの地形でも動けるようになるのを願った生活の知恵でもあります。

自分がニアスの地で立派に戦えるようになったと証明するために、高く積まれた建築物を跳び越える儀式だったとされています。高さ2mもの建造物を少年が跳び超える迫力は一見の価値ありです。


インドネシアのおすすめグルメ

シンガポールには多種多様なグルメがありますが、インドネシアでしか味わえない、インドネシアだからおいしいものもあります。

ナシゴレン

インドネシアでもっともポピュラーな食べ物と言えるのがナシゴレンです。「ごはんを揚げる」という意味ですが、実際は「ごはんを炒める」のが調理法です。

甘くてとろりとしたソースのケチャップマニスと、魚醤のトラシを味付けに使い、揚げ煎餅のクルプックや生野菜と一緒に食べられています。辛味調味料のサンバルの使用によって甘さと辛さのどちらも味わえるユニークな風味です。鶏肉が主に使われるお肉ですが、他にもシーフードやヤギ肉のナシゴレンもあります


ミーゴレン

「麺を揚げる」という意味を持つミーゴレンは、ナシゴレンと同じく「麺を炒める」のが主な調理法です。それだけですと焼きそばを連想しがちですが、モチモチとした食感があり、小松菜のような葉野菜が使われることで食感にメリハリがあります。


イカンバカール

出典:BALI navi

バリ島は塩と唐辛子を使った塩辛い味付けが特徴です。イカンバカールは「焼き魚」という意味で、シーフード版バーベキューと言えます。バリ島南部のジンバランにはイカンバカール屋さんが並び、好きなお店に入ることができます。

ジンバランのビーチ近くには大きな魚市場があり、そこで買った魚介類を近くのイカンバカール屋さんで焼いてもらうこともできるのが、ジンバランのイカンバカール屋さんの大きな特徴です。パーティを開けば、インドネシアならではのインスタ映えする写真が撮れます。特にグルメ通の観光客におすすめです。


サテアヤム

鶏肉の串焼きであるサテアヤムはピーナッツソースの味付けがメインですが、他にも塩焼きでライムをかけて食べたり、カレーソースをかけて食べたりします。日本の串焼きと違って食べやすいサイズにカットされているサテアヤムは、甘辛いピーナッツソースの味付けによってお酒もごはんもグイグイ進みます。

サテアヤムはインターネットで多くのレシピが投稿されています。観光に行かなくても日本やシンガポールでインドネシア料理が楽しめるのはうれしいですね。


アルシック

トバ湖のバタック人の伝統料理であるアルシックは、甘い・辛い・酸味・少しの香ばしさという、味覚の大半が詰まった魚料理です。鯉(イカンマス)をライムの果汁やエシャロット、ニンニク、生姜・ターメリック・唐辛子などの多くのスパイスでマリネし、それからバラエティ豊かなハーブと合わせて弱火で蒸し焼きにするという作り方です。

インドネシアの花椒であるアンダリマンがこの料理の肝です。サモシール島に住むバタック人にとって、とても特別な料理がこのアルシックです。


クエラピス

インドネシアのスイーツはシンガポールと非常に似ていたり、人気があったりします。クエラピスはインドネシア生まれのお菓子で、少しスパイシーな生地を12層にも積み重ねたエスニックなスイーツです。

インドネシア以外でも、クエラピスは日本の通販サイトの「Patisserie North40-40」で注文できますし、青森県の「Patisserie North40-40」の三沢店・六ケ所店・六旬館店で購入可能です。


ピサンゴレン

ピサンゴレンはバナナを揚げたもので、日本でもシンガポールでも同じようなスイーツを見ることができます。屋台ではただ油で揚げたものが販売されていますが、レストランでは練乳やチョコレート、チーズなどが添えられています

揚げたことでバナナの甘みが強化されているので、スイーツとして味わうのにもおやつとして楽しむのにもおすすめです。


ルンダン

西スマトラ島は唐辛子などの香辛料を用いた辛い味付けが好きなパダン料理で知られています。パダン料理の中でも人気なのが「ルンダン」です。ココナッツミルクとスパイスで牛肉をたっぷり4時間煮込んだルンダンは、味がたっぷり染み込んでいます。

インドネシア版のカレーやシチューと言えるのがルンダンです。


シンガポールからすぐのインドネシアはグルメも歴史もおすすめ

シンガポールからフェリーなら約20分で到着するインドネシアはとても近いところにありますが、シンガポールとはまるで違う文化があります。バリ島などでは思わずインスタに挙げたくなる写真があり、レストランや屋台では濃厚なインドネシアグルメを味わえます。

これを機会にインドネシアで思いっきり楽しみましょう!




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この記事を書いた人

SingaLife知りつくし隊

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