【大人の社会科見学】
シンガポールで楽しむイベントその340
-歴史とトレンドが共存する街の味・チョンバルホーカーセンター-

シンガポールの中心部から少し離れた緑豊かな住宅街「チョンバル」。ここはおしゃれなカフェやブティック、昔ながらの市場が並び、地元の人々と観光客がゆったり時間を過ごす人気エリアです。
その街の象徴が「チョンバルホーカーセンター(Tiong Bahru Hawker Centre)」。地元に密着しながら、近年は若い世代や外国人からも注目される、歴史と新しさが共存する施設です。
◉街とともに歩んだホーカーセンター
チョンバルホーカーセンターは1950年代に地元住民向けの公共市場として開設されました。現在の建物は2006年に大規模改修後に再オープンしたもので、1階はウェットマーケット、2階がホーカーセンターです。
2階の吹き抜けには約80軒の屋台が並び、風通しの良い設計が特徴。下町らしさとモダンな雰囲気が同居する点もチョンバルらしさです。


◉地域密着のメニューとローカル感
チョンバルホーカーセンターは地元住民に特に愛されています。朝はカヤトーストや豆乳、ローカル式のコピを楽しむ人々が集まり、昼には海南チキンライス、フィッシュスープ、福建ミー、ラクサ、経済飯などを求めて行列ができます。
長年支持される名店が多く、どの屋台も低価格で質の高い料理を提供。観光客にも人気ですが、主役はあくまで地元の人々で、“ローカルの空気感”を味わえるのが魅力です。
◉居心地の良さとコミュニティ
施設の清潔さや広さ、風通しの良さも高評価。NEA(国家環境庁)が衛生と運営を徹底管理し、衛生等級表示も安心です。テーブル間のスペースが広く家族連れにも快適で、朝夕には常連客と店主が冗談を交わす光景も見られます。地域の“憩いの場”として機能していることが伝わります。

◉昔と今が息づく街
チョンバル地区はアールデコ様式のレトロな建築や戦前の趣が残る街並みで知られ、周囲にはカフェやベーカリー、ギャラリーなど新しいスポットも多く、“古さと新しさの調和”が個性となっています。伝統の味を守る高齢の店主と、若い店主による新しいメニューが共存し、ホーカー文化が進化している点も魅力です。
◉地元の誇りと国際的な評価
シンガポールのホーカー文化は2020年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。チョンバルホーカーセンターも歴史を大切にしつつ進化する“生きた文化遺産”として国際的に注目されています。隣国マレーシアとの「本家論争」も話題となりましたが、互いに個性豊かな屋台文化を育んでいることがこの地域の魅力です。

◉まとめ
チョンバルホーカーセンターは単なるグルメスポットではなく、地域の暮らしを映す鏡。下町の温かさと現代的な快適さが溶け合う、シンガポールでも個性際立つホーカーセンターです。訪れれば地元の温かさや食文化の歴史、新しいシンガポールの息吹まで、多くの魅力を味わえるでしょう。
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◆大人の社会科見学 筆者
| 森山 正明 大人の社会科見学シンガポール版は、シンガポールで生活している方々へ、シンガポールの奥深さを知ってもらいたい思いで活動を始めました。「3か月も住んでいればシンガポールは飽きてしまう」と巷では言われますが、なかなかどうして、この地ならではの楽しみは、尽きることはありません。 2013年11月からこのサークル活動を始めて約11年。行ったイベントは、200回を超え、その中から読者の方にもシンガポールの文化や習俗について年中行事を軸に紹介をして参ります。 ●大人の社会科見学の電子書籍版完成! 詳細はこちらから |
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!



















