【2025年最新】シンガポールで車に乗るには?レンタカー・カーリース・交通ルールまで詳しく解説


通勤や子どもの送迎、週末の外出など、シンガポールでの生活にも車があると便利な場面が多くあります。長く暮らす予定がある場合は、車をどう使うかを考えておきたいところです。とはいえ、シンガポールで車を持つには少しハードルを感じることもありますよね。登録費や保険、税金などの仕組みは日本と異なるので慎重な検討が必要になります。

この記事ではシンガポールの車事情や気軽に車を使える方法をご紹介します。これから駐在する方や、すでに生活を始めている方はぜひ参考にしてくださいね。

シンガポールの車事情

シンガポールで車を使いたいと思ったとき、まず気になるのが制度やコスト面。日本とは異なる仕組みが多く、購入時や所有後に必要な費用、さらには道路利用のルールなど、初めての方には少し複雑に感じられるかもしれません。

まずシンガポールで車を所有する場合にどのようなコストがかかるのか、そしてERPとはどんな仕組みなのかを見ていきましょう。

車の取得・維持コストが高い理由

シンガポールで車を購入・所有する際のコストは、日本と比べて非常に高額です。2025年5月現在、トヨタの人気モデル「シエンタ ハイブリッド」の販売価格はS$146,888〜152,888(約1,615万〜1,681万円、S$1=110円換算)となっており、日本国内での販売価格(約250万円)と比べてなんと4〜5倍の価格です。

この価格差の大きな理由が、シンガポール独自の車両所有制度です。代表的なのが「COE(Certificate of Entitlement)」と呼ばれる車両所有権の取得制度。シンガポールでは国土の狭さゆえに、渋滞などの混雑が発生しないよう、政府が車両台数をコントロールしているのです。

COEは入札することで取得できますが、その価格は2週間ごとに変動する仕組みになっています。一度取得すると10年間車を所有できます。2025年4月の入札では、排気量1,600cc未満の「カテゴリーA」車両のCOE価格がS$99,500(約1,094万円)となっており、この費用だけでも日本のコンパクトカーが1台購入できるほど!

さらにCOE以外にも維持費として「道路税(Road Tax)」が発生します。これは6か月または12か月ごとの更新が必要で、更新には車検や未払い罰金の有無などの条件を満たす必要があります。期限切れや未納のまま運転した場合には最大S$2,000の罰金が科される場合もあり、定期的な管理が欠かせません。

車両を売却した場合には車両に残っている道路税が新しい所有者に譲渡されるため、中古車を購入する際には道路税がすでに支払われているのか確認してくださいね。

加えてシンガポールには国産車が存在せず、すべての車両が輸入車。ここで発生する関税も、車両価格が高くなる理由のひとつです。

とはいえ、これはあくまで購入した場合のケース。実際シンガポールに滞在している日本人の多くはカーリースやレンタカーなど、より手軽な方法で車を利用しています。

ERP(道路通行料金)のしくみとは

シンガポールの道路には、ERP(Electronic Road Pricing)という道路料金システムがあります。日本でいうETCのようなもので、ガントリーと呼ばれる料金所の門を通過すると、課金されるしくみです。政府はこの仕組みで渋滞状況を管理しています。課金されたくなければ代替ルートを探すか、ERPの稼働時間外に通行するか、公共交通機関を利用してね!ということですね。

課金額はエリアや時間帯によって異なり、たとえば2025年5月時点では、朝の通勤時間帯にOrchard Road付近で最大S$4(約440円)が課金されるなど、需要に応じて調整されています。そもそも、シンガポールで登録される車両はERP用のIUを取り付けなければなりません。この取り付け費用はS$158.70(GST込み)。これが購入後も、維持費が高いと言われる理由のひとつです。


シンガポールで車に乗りたいときはどうする?

購入する必要はないけれど、車は使いたい!長期滞在していると、そんなシーンも出てきますよね。そんなときはカーリースやレンタカー、カーシェアリングがおすすめです。

中長期利用ならカーリースがおすすめ

車をもっと気軽に使いたいなら、カーリースという選択肢があります。カーリースはリース会社が希望の車を用意して、契約者に一定期間貸し出すサービスです。

シンガポールで車を買うとなるとどうしても費用がかさんでしまいますが、カーリースなら購入ではなく「借りる」という形なので、初期費用の心配はなし。月々決まった金額で車を使えるので、コストも管理しやすく安心です。

以下の2社は、シンガポールで信頼できるカーリース会社としておすすめです。

🔶東京センチュリー

安心して車のある生活を始めたい方におすすめなのが、1979年からシンガポールでサービスを提供している東京センチュリーです。点検や保険、税金の手続きなどをすべて任せられるうえ、日本語対応の丁寧なサポートや24時間対応のロードサービスも完備。初めてのカーリースでも安心して利用できます。

リース料には、以下のようなサービスがすべて含まれています。

▪定期点検(6か月ごと、または1万kmごと)※車両の引き取り・返却付き
▪自動車保険と申請手続きの代行
▪保険書類作成代行
▪車検・税金などの各種手続き
▪故障やトラブル時の24時間365日対応サービス
▪修理時の代車提供
▪マレーシアへの乗り入れに対応したリース車両
▪日本人スタッフによるきめ細かなフォロー


車種は日本車を中心に、EVやコンチネンタルカーまで幅広く対応。東京センチュリーではいま、こちらの3車種が人気です!担当者の声とともにご紹介します。

①MAZDA3(スタンダードセダン・5人乗り)

担当者からのコメント:
環境に配慮したマイルドハイブリッドセダンです。ランニングコストを抑えたい方、コンパクトなお車、お手頃な価格のお車をお探しの方におすすめです。

 

②日産セレナ e-Power(ミドルグレード MPV・7人乗り)

担当者からのコメント:
同クラス最大級の室内の広さとスタイリッシュなデザインは、社用からファミリーまで幅広くご利用いただけます。

 

③Toyota Alphard(プレミア MPV・7人乗り)

担当者からのコメント:
7人乗りのお車では弊社で1番人気のモデルで 内外装ともにハイエンドなモデルとなっており、普段のご移動用のお車としては勿論、送迎のお車としても最適です。


法人契約はもちろん個人でも気軽に利用でき、車を購入するよりもラクで合理的という声もよく聞かれます。車種選びや契約内容についても日本人スタッフが丁寧にサポートしてくれるので、はじめての人でも安心して相談できますよ。

Tokyo Century Leasing (Singapore) Pte. Ltd.

住所:8 Cross Street #09-04/05 Manulife Tower S048424
電話番号: 6532 3436 (代表)
FAX:6533 0117
WEBサイト
 
担当:カーリース 伊藤、寺島<info-autolease@tcls.com.sg
電話番号:6220 8751

 

🔶Mitsubishi HC Capital Asia Pacific Pte. Ltd.

Mitsubishi HC Capital Asia Pacific Pte. Ltd.のカーリースサービスもおすすめです。契約から車検・保険・税金の手続きまで、車に関する面倒な管理業務をまるごと代行してくれるので、手間なく安心して利用できます。

🌟MITSUBISHI HC Capital Asia Pacificのカーリースはここが便利!

①初期費用ゼロでスタート
車両購入に必要な頭金(通常30〜40%)が不要。デポジットも基本的に不要で、資金面の負担を抑えられます。

②月額料金が一定でコスト管理がしやすい
リース料金は月々固定。税金や保険、メンテナンス費用も含まれており、突発的な出費に悩まされる心配がありません。

③メンテナンスも完全おまかせ
年3回の定期メンテナンスは、希望場所への引き取り・返却付き。1か月前に案内が届くので、スケジュール管理も不要です。

④もしもの事故も万全サポート
事故時は24時間365日対応のサポート体制に加え、日本人スタッフが現場対応や保険請求のサポートまで行ってくれます。ドライブレコーダーも標準装備。

⑤信頼の自社整備工場を完備

委託ではなく自社工場で対応しているため、トラブル対応もスムーズ。納車・修理のスピード感にも定評があります。中長期で滞在する予定がある方や、車移動をメインにしたい方にはぴったりですね!

車に関することをまるごと任せたい方は、Mitsubishi HC Capital Asia Pacificへの相談をぜひ検討してみてください。

Mitsubishi HC Capital Asia Pacific Pte. Ltd.
●カーリース、(総合リース、ファイナンス)
 
Mitsubishi HC Capital Asia Pacific Pte. Ltd.
住所:111 Somerset Rd #14-05 TripleOne Somerset S238164
 
Automotive Workshop
住所:8 Fourth Lok Yang Rd S629705
 
電話番号:9635 7047(担当:関本)
WEBサイト

 

観光や短期滞在ならレンタカー

数日だけ車を使いたい場合や、観光・出張で滞在している方にはレンタカーの利用が便利です。世界各国に展開してる大手レンタカー会社もあり、日本人にとっても馴染みがあります。

シンガポールには多くのレンタカー会社があり、1日単位から数週間まで柔軟なプランで借りられるのが特徴。空港でのピックアップやホテル・自宅までの配車対応を行っている会社もあるため、旅行中でもスムーズに借りることができます。日本人旅行者向けに日本語対応のWEB予約やスタッフによるサポートがある会社もあり、初めてでも安心して利用できる環境が整っています。

車種やレンタル期間、利用者の年齢によって料金は異なりますが、運転しやすいコンパクトカーや中型車であれば、1日あたり約S$90〜105(約9,900〜11,550円)からレンタル可能です。(レンタル料は2025年5月時点の参考価格)

気軽に使えるカーシェアリング

レンタカーよりも気軽に車を使いたい方には、日本でも浸透しているカーシェアリングがおすすめ。ちょっとした買い物に短時間使用したい時など、便利なシーンも多いはず。

シンガポール政府も自家用車の保有数を減らすことを目的として、カーシェアリングをすすめています。

出展:BlueSG

アプリで簡単に車を予約・利用できるカーシェアサービスが広く普及しており代表的なサービスにはBlueSG(ブルーエスジー)があります。電気自動車を使ったカーシェアで、街中に点在するステーションで乗り降りができ、ちょっとした買い物や週末のお出かけにも便利です。

料金は車種やプランによって異なりますが、1分あたりS$0.52〜と短時間の利用に最適。2時間・3時間といったパッケージプランもあり、週末や平日で柔軟に使い分けができます。

アプリ操作や支払い方法もシンプルで、国際免許または現地免許があれば誰でも利用できるところも魅力的ですね。マイカー感覚で気軽に車を使える新しいスタイルとして、特に若い世代や単身者を中心に人気が高まっています。

シンガポールで運転するには?日本の免許は使える?

シンガポールで車を運転するには、滞在期間や在留資格によって必要な免許の条件が異なります。ここでは観光での一時的な滞在と、1年以上の居住を予定している方向けの2パターンについてご紹介します。

観光で運転する場合は国際免許証が必要

観光や短期滞在でシンガポールを訪れた場合、日本の運転免許証だけでは運転できません。そのため、出発前にジュネーブ条約に基づく国際運転免許証(IDP)を取得しておく必要があります。

国際免許証は日本国内の運転免許センターや警察署などで申請可能で、取得には通常1週間ほどかかります。有効期間は1年間ですが、シンガポール国内での使用は入国から最長12か月間に限られています。また運転時は国際免許証と日本の運転免許証、そしてパスポートの携帯が必要です。

在住者は現地免許への切り替えが必要(1年以内)

シンガポールに学生ビザや就労ビザなどで1年以上滞在する場合は、国際免許証の使用はできません。

原則として日本の免許をシンガポールの運転免許に切り替える必要があります。切り替えには、以下のような手続きが必要です。

▪有効な日本の運転免許証
▪パスポート(入国日が確認できるもの)
▪就労・居住ビザ
▪Basic Theory Test(BTT)の合格証明
▪免許証の英語翻訳(JAF発行など)

※実技試験や仮免は不要で、筆記試験(BTT)のみで切り替え可能なのが日本の免許保持者のメリットです。

入国から1年以内に切り替えを行う必要があるため、早めの準備をおすすめします。

 

シンガポールで車に乗る際の交通ルール

シンガポールでの運転は左側通行で、速度表示はkm単位。日本と同じなので、ほかの国と比べると比較的運転はしやすいほうです。

外国で運転する際に困ることのひとつ、路上駐車。シンガポールの道路には「黄色いギザギザ二重線」が書かれていることがあります。こちらが意味するのは、「道路または道路に隣接する公共の歩道に絶対に駐車・停止しないでください」ですから、絶対に駐車禁止です。

また、シンガポール国内にはCCTV(Closed-Circuit Television:監視カメラ)が設置されたエリアがあり、CCTVで駐車違反を取り締まっています。エリア内にはピックアップポイントという場所があり乗客の乗り降りが許可されていますが、「待つこと」は禁止されていますのでご注意を。

気をつけたいのは、違反時に科される罰金の重さです。たとえば駐車違反ではS$70〜450(約7,700〜49,500円)の罰金が科されることがあります。また、飲酒運転で逮捕された場合は、初回でもS$2,000〜10,000(約22万〜110万円)の罰金に加え、最長1年の懲役刑が科される可能性も。さらに免許停止は最低2年間とされており、非常に厳しい取り締まりが行われています。

もちろん日本でも違反ですが、シンガポールの方が厳しい印象です。知らなかった!では済まされませんのでご注意ください。

シンガポールからマレーシアまで車で行くことはできる?

シンガポールからマレーシアへの入国は飛行機やバスが一般的ですが、実は車でもマレーシアまで行くことができます!

国境を越えればすぐジョホールバルにアクセスできます。Woodlands CheckpointまたはTuas Checkpointを通過し、混雑状況にもよりますが、通常は30分〜1時間程度で到着します。週末や祝日は渋滞が発生しやすいため、出発の時間帯には注意が必要です。

ジョホールバルには大型ショッピングモールやローカルグルメ、レジャー施設などがそろっており、日帰りのちょっとした海外ドライブ先として人気があります。ガソリンや食事の物価もシンガポールよりリーズナブルなので、週末の気分転換やまとめ買いにも便利です。

時間に余裕があれば、クアラルンプールまでのロングドライブをしてみましょう!シンガポールから高速道路(North-South Expressway)を使って片道約4〜5時間の距離にあり、週末旅行や連休を利用して訪れる人もいます。

マレーシアに車で入国する際は以下のような準備が必要です。

まず、「Autopass」やマレーシア政府による車両登録制度「VEP(Vehicle Entry Permit)」の事前申請が必要で、RFIDタグの取り付けも求められます。また、高速道路の利用には「Touch ’n Go」カードが必須となります。

そのほか、マレーシアで有効な自動車保険への加入もしておきましょう。運転時にはパスポートと有効な免許証(もしくは国際免許証)の携帯が必須です。

交通ルールは左側通行でシンガポールと似ていますが、道路状況や運転マナーには違いもあるため、慎重な運転を心がけましょう。

 

シンガポールで車を活用すれば移動がもっと快適に!

シンガポールの車事情と、カーリース・レンタカー・カーシェアリングなどの選択肢をご紹介してきました。公共交通機関が充実しているシンガポールですが、生活スタイルやシーンによっては、車があると便利に感じる場面も多いですよね。

購入にこだわらず、必要なときに必要な方法で車を利用することで、毎日の移動がもっと快適に。ご自身の滞在期間や用途に合わせて、上手に活用してみてください!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
●※記事内の価格表示は2025年5月時点の為替相場(S$1=110円)で換算しています。


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この記事を書いた人

SingaLife知りつくし隊

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、現地のトレンド情報やライフスタイル情報をお届けします。「知り尽くし隊にこんな情報を取り上げてほしい」各種SNSにてリクエストも随時募集中です!

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