シンガポールでおうちごはん -第8回- アイディアレシピの手作り「おせち」で迎えるシンガポールのお正月!

シンガポールで迎える新年も、「おせち」で日本のお正月気分を味わいましょう。シンガポールでおうちごはん第8回は、常夏のシンガポールでも普段から手に入る食材で作る、おせちのアイディアレシピをご紹介!簡単に色鮮やかに仕上げるプロのレシピは必見です◎




シンガポールで迎えるお正月

おせちには、年末にしか手に入らない食材も多く使われています。また、海外生活では入手できる食材も限られています。今回は普段から入手できる食材を中心に使って、常夏のシンガポールでもお正月を感じられるアイディアをご紹介します。



椿の手まり寿司

大根やかぶ、レディーサラダ大根(ドンキで購入可能)、紅芯大根(伊勢丹をはじめ、年末はドンキでも購入可能)などを使って、可愛らしい椿の花の手まり寿司を作ります。ごはんは酢めしでも、白いごはんでも、お好みの方を使ってください。グリーンの葉を添えてあげると雰囲気が増します。


材料

▷大根または、かぶ
▷甘酢
▷にんじん
▷塩
▷白ごはん or 酢めし
※甘酢の分量
酢   大さじ2
砂糖  大さじ1(アガベシロップでも)
白だし 小さじ1(お塩少々でも)

砂糖や塩は溶けにくいので、アガベシロップと白だしを使うと混ぜ溶かす手間が省けます。ゆずの皮がある時は、ぜひ加えてみてください


作り方

1.大根またはかぶを薄切りにし、甘酢に1時間以上、しんなりするまで漬ける

2.にんじんは短めの千切りにし、さっと塩をまぶして混ぜておく

3.酢めし、もしくは白ごはんを丸め、水気を切った1でごはんを包むように並べる

4.水気を切った2を真ん中に飾る

にんじんの代わりにゆずのみじん切りを飾ると、さらに香りよく仕上がります!

レディーサラダ大根を使う場合、漬け込む時間によって仕上がりの色が変わります。外が赤で中は真っ白なレディーサラダ大根ですが、さっとつければ縁だけ赤く、半日以上漬け込むと全体がピンク色に染まります。


型抜き野菜

おせちを華やかに飾ってくれる「飾り野菜」は、とても重宝します。包丁で飾り切りをするのもよいですが、お正月感あふれる抜き型(クッキー型)を使うと簡単、便利です◎

金時にんじんや黄にんじん、赤かぶ、紅芯大根など、日系スーパーで購入できる色とりどりの野菜を型抜きして、お出汁で煮たり、甘酢漬けや塩漬けにします。

筑前煮の飾りにしたり、お雑煮に浮かべたり、活用法はいろいろ!おせちを並べたときに空きがあったり、少し色が寂しいところがあれば添えてあげると華やかになります。


だし煮

手軽にお好みのだしパックを使って、野菜が柔らかくなるまで弱火で煮ます。柔らかすぎると飾るときに崩れてしまうので、煮崩れないように注意します。色よく仕上げたいので、お醤油などは加えずに煮ます。


甘酢漬け

甘酢は椿の手まり寿司で使ったものと同じです。色の濃い野菜と、白い野菜を分けて漬けます。甘いものが多いおせちなので、すっきりとした箸休めとしていただきたい場合は甘味を減らしてください


塩漬け

シンプルに野菜にお塩を軽く振って、しばらく置きます。


余った野菜の活用方法

型抜きをして余った野菜は、小さく角切りにして甘酢漬けや塩漬けにします。大根を色の濃い野菜と一緒に漬けると、綺麗なピンク色に仕上がります。大根だけで漬けたものと飾ると、色のコントラストが美しいです。

かまぼこに軽く切れ目を入れ、そこに角切り野菜を挟めば、飾り切りをしなくても、白い蒲鉾で彩りよく仕上げることができます。


海老のうま煮

長寿の象徴とされる「海老」。鮮やかな朱色でおせちを彩る重要なアイテムですよね。車海老で作りたいところですが、シンガポールでは入手が難しいので、コールドストレージなどで買える“バナメイエビ(Vannamei Prawn)”を使います!

 

材料

▷有頭海老 8尾
▷白だし  大さじ2
▷みりん  大さじ2
▷酒    大さじ1
▷水    150ml

 

作り方

下準備:
有頭海老は洗ったら水を切り、殻の隙間に楊枝を入れて使って背ワタを除く
つの字になるように曲げた状態で楊枝をさして固定する

1.鍋に海老がしっかりと浸かる程度のお湯を沸かし、塩(分量外)を加える

2.下処理をした海老を入れ、3分程度茹でたらザルにあげる

3.楊枝を外し、長すぎる髭と角(頭の先)、尾っぽの先端をキッチンばさみか包丁で切って形を整える

4.調味料をすべて鍋に入れさっと煮立たせる

5.茹でた海老を4に浸してしっかりと冷ます

 

くるみ田作り

シンプルな「田作り」にくるみを加え、蜂蜜を使って仕上げれば、子どもにも人気の一品に!お子さんがいらっしゃる場合は、塩分無添加の煮干し(伊勢丹にて購入可能)がおすすめです。

材料

▷にぼし  20g
▷くるみ  30g
▷酒    大さじ1
▷みりん  大さじ1
▷はちみつ 大さじ1
▷醤油   小さじ2
▷白炒りごま お好みで

 

作り方

下準備:
くるみは食べやすい大きさに割っておく

1.フライパンに煮干しを入れ弱火で焦げないように2分ほど乾煎りする。くるみを加えかりっとするまでさらに乾煎りし、いったん取り出す

2.調味料をフライパンに入れ、さっと混ぜたら沸騰して軽くとろみがつくまで煮詰め、1を入れて絡める。

3.お好みで白ごまを振ってさっと混ぜたら、オーブンシートの上に広げて冷ます

※たれは冷めると固くなるので、あまり煮詰めすぎないようにしましょう。


花で「和」を表現

「和」を感じさせてくれるお花やグリーンがあると、おせちも部屋も一段と華やかになります!シンガポールでは年中手に入る菊の花は、「菊を飾ると福が来る」と言われる縁起の良いお花です。丸く大きな「ピンポンマム」は可愛らしく、長持ちします。

チョンバルマーケットなど、ウェットマーケットの花屋さんで少量から購入することができます。Far East Flora MarketやJi Mei Flowerなど、品揃え豊富な花市場で探すのもおすすめです。葉牡丹などまで見つけることができます。どちらも新しくできたMRT Thamason East Coast LineのCaldecott駅から徒歩圏です。

ひと束の量は割と多くお値段も張るので、お友達と一緒に行って数種類を一緒に購入してシェアするのがいいかもしれません。

※写真のお花とグリーンは、Ji Mei Flowerにて購入。


よいお年をお迎えください

作るのが難しそうなイメージのある「おせち」ですが、レシピ次第ではとっても簡単に、かつ華やかなおせちが作れます!シンガポールで揃う食材や便利アイテムを使ったアイディアレシピを参考に、おいしいお正月をお迎えください。

新しい年が皆さまにとってよりよいものになりますよう、心よりお祈り申し上げます。

● 記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

【シンガポールでおうちごはん】
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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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